Vol.7
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3日目:「NeNDI ALDE」にてデモンストレーション&ランチと「Thierry Bamas」ショップ訪問

そんなバマスさんは今回3つのショコラのデモンストレーションを行ってくださいました。


1.エスペレットピーマンボンボン


昨年、小山シェフもボンボンショコラで使用していたフレンチバスクの唐辛子を使用して作られたボンボンショコラです
苦味を抑えたキャラメルとプラリネとエスペレットピーマンで構成されており、最後に辛味をほのかに感じることができる作品でした。


2.ショコラのエクレア


エクレアは街を散策中にもいろんなものを見かけましたが、バマスさんのエクレアはこの一種類だけ。彼にとって最もパーソナルなスペシャリテです。

ペルー産のカカオパートを使用し、カカオの香りを強く感じるエクレアです。 仕上げにキャラメリゼしたカカオニブを上にトッピングし、クリスピーな食感が魅力を引き立たせます。

ポイントはカカオニブをかけすぎないこと!何事も程々に…、とバマスさん。バランスが大切です。

3.オレンジ風味のチョコレートケイク


一見複雑なお菓子に見えますが、作り方はいたってシンプルです。材料を機械で一気にミックスさせて生地を焼き上げます。


オーブンから出てきた生地を試食させて頂きました。とてもしっとりしており、美味しかったです。

砂糖をあまり加えずに作ったオレンジのコンフィチュールは、チョコレートと一緒にサンドしてもフルーツ本来の味をそのまま感じられることができました。


以上によりショコラのデモンストレーションが終了しました。
普段滅多に味わうことのできない料理、そして知識を惜しみなく提供していただき、貴重な時間を過ごすことができました。


場所を移動し、ランチの時間です。 「MeNDI ALDE」の料理と地元のワインを全員で頂きます。 ちなみに私はバマスさんのお隣、小山シェフの斜め向かいに座らせて頂き、お食事をご一緒させて頂けました!本当にありがとうございます。

お二人は本当に仲が良く、新作のチョコレートやフランスの食文化など、色んなお話をされておりました。(翌日、予定ではありませんでしたが、小山シェフの今期の新作のチョコレートをバマスさんに食べて頂くことになりました。)



食事の間、小山シェフが、何故自分が、パティシエとしてここまで続けてこられたかについてこんなお話をしてくださいました。


「お菓子を作り続けるだけではダメ。作る以外にも、いかにしてそれをどう売るか、アピールをどうするのかを勉強することによって、今の時代のパティシエとして存在することができる。それは他の人によれば強みになるし、ある意味脅威にもなり得る。 ショコラティエである事もその理由の1つだ。昔からのミュージシャンやデザイナーとしての夢、パッションをショコラに投影している。ショコラティエとして活動している自分はパティシエではなく、アーティストなのだ。」


個人的なお話になりますが、今年の夏から私も製造を離れ、広報として、商品をアピールする業務をさせて頂くことになりました。どうしたら、ものが売れるのか。この商品の魅力はなんなのか。社会人となり3年間製造の業務を中心に仕事をし、まだまだ広報としては勉強不足の私ですが、シェフから与えて下さったまたと無いこの機会を無駄にせず、全力で取り組もうとおもっております。


ランチを終え、バスにて移動。アングレットにあるバマスさんのお店に向かいます。


今回デモンストレーションの場所の提供、そしてショコラ料理のデモを行っていただいたMeNDI ALDEの皆様とはここでお別れです。MeNDI ALDEの皆様ありがとうございました!!


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