現在、エスコヤマのお庭を担当して下さっている庭師M(松下裕崇さま)のアシスタントスタッフを募集しております!ご興味のある方は下記の連絡先までお問い合わせくださいませ。
090-8520-8640(庭師:松下裕崇)
環境や自分以外の人のせいにして、自分のことを反省しないことがよくあります。
会社、学校、家族など、とにかく自分がうまくゆかない理由を自分以外の「何か」に、なすりつけるのです。
コロナではどうでしょうか?
未曾有の大災害、天変地異だといっても言い過ぎではありませんよね。コロナばかりは言い訳になるかもしれません。
しかし、コロナ禍の中でも、自分が今できることを見つけて、ひたすら戦い続けている人がいます。いわずと知れた、小山シェフです。
ここで紹介したいコヤマシェフの一面はこのコロナの時代に参考になる一つの生き方だと思い、文章にしてみました。
コロナの自粛要請が政府から出されると、小山シェフはあっさりとお店を完全に閉めてしまいました。一方、郊外のほかのパティスリーはこれを機に前年より売り上げているお店もあります。もちろん、ただの、自粛ではありません。
エスコヤマ内にある全店舗にコロナ対策としての、飛散防止パネルの設置、空気清浄機の設置、列ができた時のためのソーシャルディスタンスのガイドを足元につけ、自粛要請が明けた時への対応の工事をスタートさせました。お客さまの買い易さとスタッフが安全に働けるために。
コンビニエンスストアなんかでよくある、ビニールシートを天井から吊るすような簡易的なものではなく、しっかりと、長く使えて、かつお客様とのコミュニケーションの邪魔にならず、各店舗の内装デザインの邪魔をしないすっきりしたものになっておりました。デザイナーや設計士さんが間に入らず、工務店の方と直接やりとりをして、大きさからデザインまですべてがコヤマシェフからの直接の指示です。スピード感、クオリティの高さは流石としか言いようがありません。
一方で播州織の鬼才、玉木新雌さんとes koyama × tamaki niimeダブルネームのマスク「コヤマスク」をリリースしました。手作りで、すべて一点もの、しかも、とてもクオリティの高いマスクをこのスピード感で完成させるtamaki niimeさんチームの底力があってこそですが、ここにもコヤマシェフの時代に沿う発想の面白さは流石です。
それと期を同じくして、ドライブスルーや三田市内及び北区の一部への配達サービスを開始されました。インターネットでも、この時期限定のプリンを考案し、それを自ら毎日仕込み焼いている。とにかく小山シェフはよく働きます。
このような状況のとき、小山シェフは常に今自分ができること、を考え、それを具体化してゆきます。その時に大事にしていることは、今、自分がしなければならないということを、自分の立ち位置をしっかり理解したうえで、考え、スピード感を持って行動すること。
エスコヤマはどうあるべきか、というエスコヤマクオリティを満たした対応。
そして、スイーツ業界を代表するお店である以上、できるだけきちっとした対応をしなければならない、という業界や社会の中での責任を背負うのです。
といっても、大層なことを考えるのではなく、継続できる内容であること。
そして、今すぐ始め、実行しながら改善していくこと。
それが、お客様とスタッフのためになるというベクトルで。
そもそも、儲かる、という発想ではありません。
「役に立ちたい」という発想です。
私はコロナ中でもかなりの頻度でコヤマシェフと打ち合わせを行っており、場所はお庭で。(ソーシャルディスタンスを保ちながら 笑)
「昨日の配信を見た?子供たちと作ってみて!」
とか、
「ノンエッグショコラもドライブスルーで買えるようにしたわ!」
「この時期だけの新しいプリンのアイデアが浮かんだ!」
「小山ロールを50本以上の大量注文にこたえるように、体制を整えたわ。」
お会いするたびに、毎日何か面白いアイデアや次の作戦を披露してくれるのですが、
その姿はいつものコヤマシェフと何ら変わらず、発想豊かでスピード感あふれる。悲壮感は全くありません。
本当はとても困難な状況に立ち陥っているはずですが、さまざまなアイデアを次々と具体化しながら、対応する姿は、不謹慎な言い方ですが、楽しそうにも見えます。
ある人が言っていました。
「あそこ(エスコヤマ)は儲かっているから、余裕があるんだよ」と。
その目線でコヤマシェフの今の姿を見ている人はコロナを言い訳に、失敗する人だと思います。
エスコヤマのオープン当初から今まで、コヤマシェフはほぼ毎日、お菓子教室をして、新しいメニューの試作を
繰り返してきました。つまり、「作る」という作業と、人にそれを「伝える」という繰り返しが、コヤマシェフの日常で、コロナであろうと、その日常の「作る、発表する」は変わりがないのだと思います。
今、コロナによる影響を受ける中で、小山シェフが常に前を向き、自分のモチベーションを上げるためのアクションを自ら起こす姿は、同じ経営者として、今、あるべき在り方を見せられたようでした。
やはり、僕の目にはコヤマシェフは楽しそうに映ります。
「コロナ騒動以前から、『生きる力が必要だから、成長しよう』とスタッフのみんなにメッセージを送り続けてきたけど、この危機的状況なら、スタッフの皆に正しく僕のメッセージを伝えることができる機会になればとも思っている。ここが皆の成長の機会であってほしい。」
つまり、小山シェフはいつもと特に変わらない、という結論です。
リーダーシップとは、誰よりも、たくさん考え、よく働き、役に立つことだと思いました。
ニュースでは、倒産や経営破綻、経営者が命を絶つようなことが報道されています。確か、東日本大震災の時もそうだったと思います。苦難を強いられる状況にいる、多くの人たち、経営者を始め管理者の方々にも、小山シェフの姿が励ましのメッセージになると信じています。