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艶やかなパープルに色づいた大粒のアメリカンチェリーを、フレッシュのままキルシュとシロップに漬け込み、真空状態で寝かせると…。フレッシュのシャキッとした食感を残しながらも、高貴なキルシュの香りとシロップの甘みが芯まで染み込んだ、まるで濃厚なコンポートを思わせる、“大人の味わい”に変身。こうした、火を使わずして素材に味を染ませる「真空調理」は、料理の世界ではよく用いられる手法。フルーツの細胞や成分を加熱によって損ねることがないので、果実の味や香り、食感をそのまま残すことができます。そんな真空調理を施したチェリーをたっぷりトッピングしたタルトのベースには、酸味の効いたマダガスカル産カカオのビターチョコレート（カカオ分64％）、まろやかながらもカカオ感が特徴的な中南米産カカオを中心としたミルクチョコレート（カカオ分40％）という２種のカカオのガナッシュを。その下には、素材の味をギュッと凝縮したグリオットチェリーと、ピスタチオをふんだんに織り混ぜ深い緑を湛えた自家製のプラリネ・ノワゼット。仕上げには「C・H・E・R・R・Y」の文字を象ったショコラがにぎやかに飾られ、チェリー×ショコラというちょっと“大人なマリアージュ”に華を添えています。