今から15年前、小山ロールと小山流バウムクーヘンを看板商品として、全国のパティシエ仲間や地域の方々の助けもあり、何とかオープンの日を迎えることができました。そして、当時8名でスタートしたお店も、今ではたくさんのスタッフに恵まれ、そしてお客様にも恵まれ、1,500坪の敷地の中でいろいろなお菓子を表現できるようになりました。
オープン以来、皆さまより厳しくも温かいご指導をいただく一方で、様々な新しい作品を期待してくださるお客様がいらっしゃったからこそ、この三田の地で今もモノづくりを続けることが出来ていると思っています。この場を借りて改めて、厚く御礼申し上げます。
この15年間はエスコヤマの世の中に対する役割を自分たちの中でしっかりと認識できた時間でもありました。これからもその役割を果たし、地域の方や、世の中に対して役に立つ、そしてお菓子を通じて世界に文化的なモノ・コトを発信し続けるお菓子屋さんでありたいと思っています。
また、エスコヤマはこの15年間を「小山ロール」と共に歩んできたと言っても過言ではありません。創業当初と同じレシピですが、15年目にしてすごく良い状態に進化しています。それは、15年間焼いて巻いてを繰り返す中で、自分が生み出した小山ロールの本質がオープン当初よりは理解出来てきたのだと思います。しかし、あくまでも私たちは「自分が見えているモノ・コト」からしか生み出すことはできません。逆を言えば、私も含め、スタッフ皆が成長し、見える部分の質が高められれば、まだまだ進化の可能性はあるということです。小山ロールは、そんなことまで教えてくれました。
だからこそ、16年目のこれからも日々努力し、お菓子から学び続けていきます。これからもご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い致します。
株式会社パティシエ エス コヤマ
代表取締役 小山 進