個性豊かなスペシャリティコーヒーの香りや味わいを低気圧調理器「ガストロバック」で余すところなく引き出し、その特徴ある酸味にピンポイントで合うカカオを選んでマリアージュさせたボンボンショコラのアソート「UNKNOWN!!CAFÉ」。
ここ数年、「サード・ウェーブ」と呼ばれるスペシャリティコーヒーが世界的に隆盛となっており、豆の特性を出すべく低温焙煎させるケースも増えてきました。また、コーヒーの中の「酸味」を個性と捉えて紹介することが多くなってきています。
地球の赤道付近にある「カカオベルト」のすぐそばには、必ずコーヒーの産地「コーヒーベルト」があります。ともに同じ大地に育まれた産物であるカカオとコーヒー。この魅惑的な二つの「果実」のマリアージュを考えた小山が最初に思いついたのは、同じ産地のテロワールで合わせるというアイデアでしたが、今回、このアソートのために選んだコーヒー4種はコーヒーの元となるコーヒーチェリーのフルーティな酸味が感じられるものばかりです。そこで、産地の枠を超え、より深い味わいを楽しめるマリアージュを採用しました。
・「ニカラグア(サンタマリア・デ・ローデス)×ペルー(チャンチャマイヨ63%)」
ベリーのような酸味と、コクのある甘味が特長のニカラグアのコーヒーには、ドライプラムやプルーンのコンポートを思わせる酸味と芳しい香りをもつ、ペルーの「チャンチャマイヨ63%」を。カカオの持つキャラメルにも似た深いコクと後味のキレの良さが、コーヒーの味わいにも一層の深みを添えています。
・「コロンビア(ラ・プリマヴェーラ)×コロンビア(トゥマコ66%)」
4粒の中で、唯一、同じテロワールによる組合せとなるのは、コロンビアのコーヒー「ラ・プリマヴェーラ」と、「トゥマコ66%」。伝統的な手法でコーヒーチェリーの潜在的な甘みを最大限に引き出して醗酵させたこのコーヒーは、ワインのように芳醇な香りと、アプリコットやバナナのような明るいフルーツ・フレーバーが魅力です。
包容力のある落ち着いた大人の男性をイメージさせる「トゥマコ66%」は、ウッディで力強いアロマに柑橘、スパイス、キャラメルなどの多彩な香りが豊かに重なり、コーヒーの華やかなフレーバーをより鮮明に、引き締める役割をはたしています。
・「エチオピア(ブルーナイル)×ペルー(ピウラ・ケマゾン・カカオブランコ63%)」
ひときわフルーティな香りを放つ「ブルーナイル」。そのブルーベリーのようにやさしい甘みと酸味、苦味の少ない柔らかな味わいを生かしたガナッシュを上層に、下層には、ローズを思わせるようなフローラルな香り、柑橘系の爽やかなアロマの中に、ドライフルーツのような酸味が感じられるカカオ「ピウラ・ケマゾン・カカオブランコ63%」のガナッシュを合わせました。コーヒーのマイルドな酸味の輪郭を、カカオの持つ濃厚な酸味がくっきりと彩るマリアージュです。
・ケニア(キアマリガファクトリー)×ベネズエラ(チュアオ70%)
ケニアを象徴する強く長い余韻と弾けるようなフルーティさが特長の「キアマリガファクトリー」。マスカットやピーチのように明るくきれいな酸味と甘さの後に、しっかりとしたボディとフォームドミルクのような甘さが漂う個性的な味わいです。合わせるのは、ベネズエラのカカオ「チュアオ70%」。酸味と苦味が際立つ立体感のある風味で、はちみつのようにフローラルなアロマのあと、芳醇な余韻が長く残ります。ミルキーな風味と相性のよいコーヒーの特長を貸して、まるでカプチーノのように仕立てた一粒です。
「UNKNOWN!! CAFE」は2016年1月21日(木)よりショコラトリーRozillaで販売いたします。(ご予約は1月7日(木)~受付いたします)
■UNKNOWN!! CAFÉ https://es-koyama.com/rozilla/bonbon_assort/022.html