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フランスで最も権威あるショコラのコンクール「C.C.C.」で5年連続となる最高位を獲得したSUSUMU KOYAMA’S CHOCOLOGY 2015-DESTINY-。
先日、東京・麻布十番のChampagne bar HACHIにて、SUSUMU KOYAMA’S CHOCOLOGY 2015とシャンパーニュのマリアージュのセミナーが開催されました。

4種それぞれのショコラに、オーナーソムリエの近越安那さんが、ショコラとシャンパ―ニュ、お互いの魅力をさらに高めてくれるシャンパ―ニュを合わせてくださいましたので、ご紹介いたします。
近越さんがイメージされたのは、
「ショコラの“酸”と、シャンパーニュの“酸”、お互いの美しい酸を消さないように引き立てあう、『運命』的なマリアージュ」。
また、「ある種マニアックな、なかなか手に入らないようなシャンパーニュとのマリアージュも楽しいけれども、今回は、皆さんの日常に還元できる、無理のない範囲で気軽にお楽しみいただけるという基準も取り入れました」。
ショコラを何倍にも贅沢に味わえる大人な時間をぜひご自宅などでもお楽しみくださいませ。

1.アルアコ72%&カカオフルーツ×PHILIPPONAT SUBLIME RÉSERVE 2002


 1番

1番目のショコラは、元々はフルーツであるカカオのパルプとコロンビアの「アルアコ族」が育てたカカオのガナッシュを合わせた作品。インパクトのある酸を感じていただくとともに、力強いカカオの余韻が立体的な味わいを生み出しています。
このショコラに合わせるのは、PHILIPPONATの「SUBLIME RÉSERVE 2002」。
シャルドネ100%のブラン・ド・ブランで、Secでありながらも重みは感じさせません。
「カカオフルーツの果肉の真っ白なイメージを大切にしたかったんです。ショコラを口にし、その余韻に合わせると、カカオの余韻が膨らみボリュームが上がります。ショコラの輪郭が浮き上がり、カカオフルーツの白い果実が蘇ります」。

2.カモミール&ダブルベリー×EGLY OURIET BRUT ROSE GRAND CRU

2番

2番目は、フローラルなエクアドル産アリバナシオナル種のショコラオレ(カカオ分50%)に、カモミールのやわらかな香りをふわりとまとわせた優しい味わいのガナッシュと、苺とグロゼイユの2種のベリーによるガナッシュを重ねたショコラ。
シャンパーニュは、EGLY OURIETのロゼ「 BRUT ROSE GRAND CRU」。
ピノ・ノワール60%、シャルドネ40%のブレンドで、樽の風味が旨味・だしの風味によく合い、和食との相性も抜群とのこと。
「カモミールの持つ、繊細さをつぶさない、それでいてショコラに負けない味わい。ショコラを召し上がって、口の中で溶けて消えていく時にシャンパーニュを口に入れると、カモミールやグロゼイユのボリュームがさらに上がります」。
小山シェフは、「グロゼイユの種の周りの渋味とこのシャンパーニュの風味が共鳴しているように感じる」とコメントしました。

3.プラリネ日向夏×RUINART BLANC DE BLANC

3番

宮崎県産のみずみずしい日向夏を果肉や果汁、ふわふわの白皮や種までもを丸ごと使い、ピエモンテ産のリッチな風味のヘーゼルナッツに繊細なキャラメリゼを施した自家製のプラリネ・ノワゼットに合わせたショコラです。この爽やかなショコラには、「シャンパーニュの持つ、柑橘系のニュアンスがぴったり」とおっしゃるRUINART「BLANC DE BLANC」を。1729年、初めてシャンパーニュを造りだしたRUINARTの、メゾンを代表するシャンパーニュの「焼きたてのパンのような香りや柑橘類を思わせるフレッシュなアロマがプラリネのフレッシュさ・ピュアさを引き立ててくれます」。

4.エルダーフラワー&カシス×POMMERY WINTERTIME

4番

ペルー産の、ドライプラムやプルーンのコンポートを思わせる甘くミステリアスな香りのカカオ・チャンチャマイヨに、エルダーフラワー(西洋ニワトコの花)と完熟のカシスを合わせた、芳香あふれるショコラ。マリアージュさせたのは、POMMERRY「WINTERTIME」。ボトルのビジュアルもショコラのイメージとぴったり。最後はやはり100%黒ブドウの重厚感あるシャンパーニュで〆ます。春・夏・秋・冬、と季節で出ているシリーズですが、WINTERTIMEはずっしりとした味わい。
ピノ・ノワール70%、ピノ・ムニエ30%のブランドノワールなので、しっかりとした骨格の中に柔らかな果実味を豊かに感じられます。
「マリアージュが難しかったものの一つです。エルダーフラワーはとても繊細。その味わいとシャンパーニュがぶつからずに、しっかりとエルダーフラワーを感じられるようなマリアージュを考えました。カシスも酸が強いので、若々しい爽やかなシャンパーニュだと、ショコラの味わいに負けてしまいます。エルダーフラワー寄りで合わせて、しかもお互いの美味しさを引き立ててくれるマリアージュです」。

美味しいシャンパーニュは、香りや風味がまるでミルフィーユのように多層になっており、ある程度時間をおいて少し温度が上がると、冷えたものをすぐに飲んだときにはわからなかった香りや風味が弾けるのだそうです。ショコラも一口で召し上がるのではなく、まずはショコラだけの味わいを確認し、1番から4番までを召し上がった後に、また1番に戻り、シャンパーニュとのマリアージュを楽しむ・・・・という方法をおすすめしています。ぜひ、佐藤竹善さん作曲の「THE LOST TREASURE~失われたアルアコの秘宝~」の音楽やミュージックビデオと共に、ラクジュアリーな時間をお楽しみくださいませ。