いつもパティシエ エス コヤマにご来店いただきありがとうございます。
8/29(月) 六本木ヒルズ内・アカデミーヒルズ49で行われた【第10回 キッズデザイン賞】表彰式において、弊社の「未来製作所」が“キッズデザイン協議会会長賞”を受賞しましたことをご報告いたします。
「キッズデザイン賞」は、内閣府認証NPO法人・キッズデザイン協議会(会長:和田勇、積水ハウス株式会社代表取締役会長兼CEO)が主催し、「子どもが安全に暮らす」、「子どもが感性や創造性豊かに育つ」、「子どもを産み育てやすい社会をつくる」を目的とした製品・空間・サービスを表彰するものです。
第10回となる今回は、過去最多の503点の応募がある中、「未来製作所」は“コミュニケーション”「リテラシー」の部門での受賞となりました。
「未来製作所」は、2013年12月に弊社敷地内にオープンした、小学校6年生以下のお子さましか入ることができない洋菓子店です。
2003年にパティシエ エス コヤマをオープンして以来、多くの若い人材とともに働いてきた小山は、「若い人たちの多くは、表現する力・伝える力が弱い」ということを強く感じてきました。
小山自身の子ども時代は、近所の大人たち、周りの方々が話を聞いてくれたり、叱ってくれたりと地域コミュニティのつながりが強かったといいます。
その中で、「伝える」ことの楽しさ、重要性を学び、伝えることを諦めない大人になれたと感じています。
現在は、セキュリティの面などでも、地域社会のつながりが昔よりも希薄になり、子どもたちが自分自身を表現する場所や機会が非常に少なくなっています。
そんな中、パティシエである小山自身ができることとして、「子どもたちが表現し、伝えることの楽しさを体感でき、また大人たちは子ども達から話を聞く姿勢を持つことから始める場」を創ろうという考えに至りました。
子供しか入れない、大人立ち入り禁止の場所を創れば、大人たちは中の様子を子どもたちから聞く他はありません。
パティスリーならではの発想で、「中でどんなお菓子がつくられ、販売されているのか?」と大人がつい聞きたくなるような仕掛けの「未来製作所」はこうして生まれました。
29日の表彰式においては、審査委員会より「若手従業員を指導する中で、幼少期からのコミュニケーション力育成の必要性を感じたという動機から、本業をテーマに『未来の表現者』を育てる発想にたどり着いた。子どもが自らの体験を親や周囲に伝えたくなるような多彩な仕掛けは、それを聞く大人にも気づきを与えてくれるはずである。」との講評をいただきました。
今回、洋菓子という分野を超えて様々なジャンルの業種から多くの作品が集まるコンペティションの中で、パティシエである私たちの作品が、このような賞をいただけたことを非常に嬉しく思います。
我々の「未来製作所」単独の力で、すぐに世の中を変えることは難しいですが、その存在と存在意義を多方面の方々に正しく知っていただくことで、洋菓子界だけにとどまらず社会全体に良い連鎖が起こるきっかけになれば…という想いが、創設当初からありました。
これを機に「未来製作所」をさらに広く知っていただき、より多くの方々と共に未来の創造者の種を育んでいければこんなに嬉しいことはありません。
今後とも、「未来製作所」ならびにパティシエ エス コヤマをよろしくお願いいたします。
この度は本当にありがとうございました。