世界のカカオと個性ある素材の出会いに魅せられて。小山進のクリエイションの結晶

Official Tea Fukaborism 2023

6個入り ¥3,240

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賞味期限
30日(20℃以下)
箱サイズ:縦10× 横23× 高さ3.5cm
特定原材料等28品目:乳成分、大豆

茶葉の一生をショコラと共に味わって 6種のお茶それぞれのストーリー

深い深いお茶の世界と向き合う中で、常に新しい提案をして下さるお茶の“深掘りスト”の紹介によって素晴らしい6種類のお茶との出会いがあり、シンプルに“お茶だけ”でボンボンショコラを表現できました。ワインやコーヒー、カカオと同様にお茶も品種、テロワール、作り手によって特徴が異なる上に、独自の文化や深い歴史があります。太陽の光を燦々と浴びて育った茶葉は、それらの要素と、茶摘み・製茶等の工程で関わった人々によって、複雑味を持った味が形成され、最後には水の中で全てを出し切って人々に飲まれてゆくのです。パッケージにもそのイメージを反映し、お茶の個性が生まれる様々な場面を、切り取った布地に見立て、パッチワークで繋いだデザインにしました。所々にある水色は「水」を表しています。それぞれのお茶の一生を、ショコラを通して感じてください。

武夷岩茶彗苑坑肉桂
武夷岩茶彗苑坑肉桂

炭焙を繰り返して引き出された
カシアのような濃厚な香り


福建省の武夷山の玉柱峰の北麓に位置する茶畑「慧苑坑」は、広大な山岳地帯に囲まれて、四方には岩がそびえ立ち、坑内では日照時間が短く霧が濃い環境が広がっています。この地域の気候、土壌、水のバランスは絶妙であり、お茶の木にとって最適な環境。余韻の長いお茶が生み出されることで知られています。土壌にはアルカリ金属が豊富に含まれており、フルボディの岩茶の特徴がはっきりと表れています。また、「肉桂」とは武夷岩茶を代表する品種の1つで、その名はカシア(ニッキ)のようなニュアンスに由来。炭焙を繰り返すことで、濃厚な香りが引き出され、明るい茶色の水色とともにスパイシーで乾燥フルーツのような香りが特徴的なお茶です。

正山小種 奇種傳統式
正山小種 奇種傳統式

松の木がもたらす薫香
体の細部まで染み渡る感覚を


「正山小種」は世界で最初の紅茶、アールグレイの原型、キャサリン王女のお気に入りなど、様々な言い伝えのある紅茶。「松の木を燃やしてお茶の乾燥を行うことで薫香を呈するタイプ」と「甘く華やかなフルーツ香が特徴のタイプ」という二系統に分けられますが、今回使用したのは前者。茶葉は標高1300m付近で自然栽培された「奇種」。萎凋、発酵、乾燥の3工程で直径1メートルの巨大な自生“松の木”を燃やした熱を利用することで、香りに奥行きが生まれます。体の細部にまで染み渡るような感覚と長い余韻をお楽しみください。

鳳凰単叢老欉蜜蘭香
鳳凰単叢老欉蜜蘭香

お茶とは信じ難いほどのフルーティーさ
発酵によりもたらされたライチのアロマ


「老欉」という言葉は老木を意味し、このお茶には烏崠山大庵村の標高950mの茶園で作られた茶葉を使用しています。「蜜蘭香」という名称は、品種名ではなく“香り”による分類。一般的には、複数の品種から作られますが、この商品は白葉という品種のみで作られています。低温でゆっくりと炭焙することで最大限に熟成させ、その結果、口に広がる香りはフレッシュなライチや蜜のような甘さであり、やわらかく、後味を長く導きます。

鳳凰単叢老欉姜母香
鳳凰単叢老欉姜母香

お茶の専門家も初めての出逢い
茶葉から漂うアジアのスパイス


鳳南山脈の東興村を産地としており、茶園の標高は約700m。「老欉」という言葉は、老木を意味しており、このお茶は樹齢70歳のお茶の木から収穫されています。「姜母香」は別名で南姜香と呼ばれ、南姜はガランガルとも呼ばれます。これは一種の生姜であり、タイ料理をはじめ他の東南アジア諸国でも重要な香辛料。この「鳳凰単叢老欉姜母香」の香りはまさに新鮮なガランガルを思い起こさせます。ただし、このお茶にはガランガルが含まれているわけでも、着香されているわけでもありません。それは非常に珍しく、お茶の専門家の方も初めての出逢いだったのだとか。

野生紅
野生紅

他の植物との熾烈な競争の中で育った
野生茶ならではの強烈に深いコク


雲南省臨滄地区の人里離れた山奥で、人が一切関与せずに育った天然のお茶の木から収穫された「野生カメリアタリエンシス」。この野生茶から作られた紅茶は非常に複雑な香りを持ち、乾燥トマトのような香りやブーケ系の香り、フルーツや木の皮を連想させるアロマが感じられます。それとともに、力強いボディと深いコクが特徴です。

普洱茉莉龍珠
普洱茉莉龍珠

「プーアル生茶」と「広西ジャスミン」で実現した
透明感と奥深い後味、そして長く続く余韻


雲南省臨滄南西部の標高2000-2300mにある茶園で自然栽培された、樹齢数百歳の木から摘んだ「プーアル生茶」。農薬や肥料は一切使用しておらず、収穫時にのみ周りの草が刈られ、その後は一年間自然に放置されます。このような環境でゆっくりと成長した茶葉は細胞密度が高く、高濃度のミネラルを含んでいます。そんなお茶をベースに「広西ジャスミン」の香りを吸わせました。透明感と奥深い後味、非常に長い余韻を呈することから、体の奥底にジャスミンの香りが吸い寄せられ、そして広がってゆくような感覚をご体感いただけます。