あのとき、あの人が…… 先人の思いを受け継ぎ次代へ繋ぐ
KURKKU FIELDS で働く若者たちも、いままでもそうだったけど、こんな時期だから、なお一層の学びとそれを実践していく喜びを小山さんから受け取っていると思います。 それは震災の時もそうだったし、今もそうなんだけれど、いのちへの思いが強くなっているからだと思います。
第二回目のRAFのメインコピーにもなった「いのちのてざわり」という言葉があります。 鶏や牛のいのちもそうだけど、多くの人々の熱を小山さんが預かって、そして形にしていったものは、まさに「いのちのてざわり」としてのスイーツなのではないでしょうか。
toUという曲の役割は他にもいろいろありました。関西でちょっとピアノがあるところなんかで、僕がピアノを奏でて、ちょっと気を許した隙に、エモーショナルな歌が聞こえてきます。 しかもメロディに対してハモの旋律でくるのです。 すかさずです。 小山進さんです(笑)それこそみんなで“U”の字みたいに笑って楽しんでおりました。
いまはなかなか頻繁に会うのも自粛気味ですが、何があってもそんな営みが続いていくことを願っています。 いろんなことを積み上げ重ねてこのバウムクーヘンみたいに美味しい未来をまた作り出していきましょう。
アメリカのトランプ大統領(当時)が「アメリカ・ファースト」という言葉をしきりに使って、世界のリーダーを降りたと言われているが、世界を経済利益優先的な考え方で見れば、正しいと思われる人もいるかもしれない。 しかし、このコロナ禍において、皆がそれを言い出せばどうなるだろうか。この小林氏が書かれている文の中に「利他」という言葉が登場する。 小林氏は人のことを思うためのフェス「利他フェス」というのをやろう、とまで考えていたそうだ。 音楽仲間の間でも共感される方が多く、話は盛り上がったらしい。
そんな中で生まれたチョコロジーにも「利他」が登場する。 ショコラの名前が「RITA-Altruistic」。 このショコラには、「利他の心」を体現したかのような奈良県の「大和橘」という柑橘を使った。『日本書紀』に伝説の果実として登場するような日本の文化に根差した柑橘だ。 今ではわずかな地域でしか栽培されていないが、生産者の方が「大和橘を復活させよう」と、様々な専門家の方々を巻き込んで精力的に活動をされている方で、創作において色々と協力をして下さった。 この「大和橘」にはこんなエピソードがある。