この、薪ストーブは素晴らしい出来だけあって、とてもお客様から様々な反応をいただきました。その中でもこの二つの話は特に印象に残っています。
ある朝、テラスの薪ストーブの横に薪を積んでいると、ある家族がテラスにやって来られました。その家族はおじいちゃん、おばあちゃん、お父さん、お母さん、そして幼稚園児ぐらいのお子さん二人という三世代。家族みんなでケーキを買いに来られたんでしょうね。寒い日だったので薪ストーブを見つけて、火にあたりに来られたんだと思います。その時、横に積んであった薪を見ておじいちゃんはとてもびっくりした様子で
「いやあ、懐かしいなぁ。本物の薪や。」と懐かしそうに薪を見ていました。そして、そばにいたお孫さん二人の手を引いて薪のそばまでやってくると、しゃがんでお孫さんたちと目線の高さを合わせて、
「昔おじいちゃんが小学生の時にな、よく薪割したもんや。毎日の日課で薪割をしないと遊びに行くことができなかったんや。薪割し忘れたときなんかはよう怒られよったわ。懐かしいなぁ。これが、薪っていうんやで。こうやってな」とお孫さんに一生懸命薪割のやり方をお話をされていました。
子供たちはいつもと違うおじいさんのテンションに少々びっくりしていたようでしたが、なんともほほえましい家族の光景でした。
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