福島県で訪れたのは、いわき市という所で、ここには原発20km圏内にある広野町から避難してこられている方々の避難所がありました。
我々ハジメルプロジェクトチームは東京からレンタカーで出発したのですが、東北道に入り、しばらくすると、大きな重機を積んだトラックや自衛隊の物資輸送、自治体からの支援物資を運んでいる車を頻繁に目にするようになりました。「今から被災地にゆくんだなぁ」とぼんやり被災地に向かうであろう車の列を眺めていました。福島県のいわき市に行くには東北道をしばらく走って、次に阿武隈道に入ります。その時、急に車のスピードが落ちました。
「あれ、なんで車のスピードが落ちたの?」と運転しているパッケージデザイナーさん訊ねると、
「道がデコボコなんです。」 確かに、目の前に続く道が波打っているのです。それはもちろん、地震のせいです。その時、妙な緊張感が走りました。 そうです。そこはもうすでに被災地だったのです。
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