営業統括部の井谷です。
入社2年目となる今年、私は初めて研修旅行に参加させていただきました。
海外に行くこと自体がほぼ初めてでしたので、出発前から緊張していました。
今回の旅行を通して出会ったこと、感じたことをしっかりと吸収しよう!と決意し、出発しました。
さて、研修3日目の午後についてレポートさせていただきます、
アヴェッカーさんのところでデモ・ショッピングを満喫した後、まず向かったのは、“フランスの最も美しいな村”にも選ばれている、「ゴルド」という村です。こちらは「鷲の巣村」とも呼ばれており、断崖絶壁にオフホワイトの家がらせん状に連なって、一つの村を作っています。
バスに揺られてやっと到着し、バスを降りた途端に、ハーブのような花の香りに包まれました。
それもそのはずで、いたるところに草木が茂り、道路の脇には、エルダーフラワー(お菓子教室でシロップを使っているのをみたことがあります)など、たくさんの花が咲いていました。
ここから「ゴルド」の写真を撮るのにおすすめのビューポイントまで歩いて向かいます。
外は気温30℃を超えるいいお天気でしたので、みんな汗だくになりながら歩き続けること約10分。やっとビューポイントに到着しました。が、ここで私には思わぬ試練がやってきました…。
実は私、かなりの高所恐怖症なのです。
高いところから遠くを見るのは平気なのですが、高いところから下を見下ろすのが怖くて仕方ありません。このビューポイントは、片側が切り立った道路の脇にあり、手すりもなにもないスペースなので、この場所にいるだけでも足はすくみ、到底、端まで進むことなどできないのですが、一番の絶景ポイントはこのビューポイントの崖につかまったところとのこと…。
みんなどんどん崖に身を乗り出していきますが、その様子を見ているだけでも足に力が入らず、変な汗が出てきます。足がすくんでほとんど動けなくなっていると、なんとバウムの伊藤さんが私のカメラを持って、撮影に行ってくださいました!
正直、怖くて撮影していただいている姿はあまり見られなかったのですが、伊藤さんのおかげで、こんなにきれいな写真を手にすることができました。
伊藤さん、ありがとうございます!
私には、こんなに崖っぷちでどうして笑っていられるのか、まったく理解できませんが(笑)
まるで村が宙に浮いているかのようにも見え、さすが絶景ポイントでした。
もう一つ別の村を見学するため、バスに戻ろうと歩いていると、突然人だかりが。
それもよく見るとエスコヤマのスタッフばかりです。
何をしているのかと近づいてみると…なんと、木になっているさくらんぼを見つけ、なんとか手に入れようと奮闘中だったのです。
スタッフの中でも身長の高い、小山ロールの藤原君が必死にその手を伸ばし、みんなは藤原君のベルトをつかんで落ちないように支えながら見守ります。そうこうするうちに、全員分とはいきませんが、結構な数のさくらんぼを採ってくれました。
私もこの貴重な一粒をいただきました。ちょっとあたたかいさくらんぼは、直前まで太陽の光を浴びて育っていたことを感じさせてくれました。
滞在時間約30分ほどでゴルドを離れ、再びバスに揺られて次の「ルシオン」という村へ向かいます。このルシオンという村は、通訳の平野さんによると、オークルという黄色の絵の具の原料となる土がとれる村だそうで、こちらも「フランスの最も美しい村」に選ばれています。村が近づき、じっくり見て回れるのかと思いきや、私たちを乗せているバスが大型のため停車できる場所がなく、残念ながらバスから眺めるだけとなってしまいました。しかし、平野さんのご紹介通り、まさにバラ色と呼ぶにふさわしい、やさしい色合いの家々が連なっていました。しかし、土がむき出しになっている部分は赤褐色で、赤系の色味の強い村でした。
こうして車窓からの景色を楽しんだ後は、そのまま一路ヴァランスへ…
向かう道中、少しずつ雨が降り始めました。
そしてヴァランスに到着。この旅行では初めての雨の夜です。雨が降っているのと、祭日で多くのお店が閉まっているため、どことなく静謐な印象の街です。本日の宿、「アトリウムホテル」に到着し、部屋に入ると、なんとダブルベッドのお部屋。一瞬驚きましたが広いベッドでとても快適でした。(ちなみに男性スタッフの部屋はツインだったそうなので、女性スタッフのお部屋だけがダブルベッドだったようです。)
アヴェッカーさんのところでたくさんのピザやキッシュをいただいたので、そちらをディナーにしたスタッフもいますが、私はせっかくなので、添乗員の松下さんがご紹介して下さった”Le7”というお店に、広報担当の千葉さんとラッピング担当の岩下さんとご一緒させていただくことにしました。 このお店は、本日シェフと他5名のスタッフがディナーに行かれた「メゾン・ピック」の姉妹店のビストロです。隣同士に建っているとのことでしたので、「メゾン・ピック」組とお店の前まで一緒に向かい、入口でそれぞれに分かれて入店しました。
フランス語はもちろん、英語も全く得意ではない私ですが、千葉さんがお店の方にいろいろ聞いて、教えてくださって、なんとか注文できました。3人とも前菜・メイン料理・デザートがいただけるコースにし、それぞれ好きな料理を選択しました。
まずは前菜。
私はアスパラガスを堪能できる、こちらの料理を選びました。
いつも見慣れたアスパラガスと、まるでネギのようなアスパラガス、どちらも同じアスパラガスなのですが、食感が違って、私にとっては不思議な感覚でした。食べていると少し苺のような酸味も感じました。
アスパラガスと卵好きの私にとっては、とても好みの味でした。
メインに選んだのは、メルルーサというタラの一種のグリルです。フランスに来てから、お肉ばかり食べていて魚が食べたい!と思って選んだ一皿です。クリームはほんのり甘みも感じました。久しぶりの魚を楽しめました。
最後のデザートは、ラズベリーのチョコレートタルトです。「ベリーとチョコレート」という、自分が好きなものばかりが組み合わさったこのデザートは、フランス語のメニューでよく詳細がわからない段階から、これにしよう!と決めていました。タルトも横に添えられたアイスもおいしかったです。
一日いろいろと食べ歩いているので、十分おなか一杯になり、満足でした。
食後のドリンクを頼むと、横に小さいフォンダンショコラのようなお菓子がついてきましたが、それも全ておいしくいただき、おなか一杯だと言いながらも完食。
時間は23時を過ぎています。自然と眠くなってきたので、タクシーでホテルまで戻りました。
盛りだくさんの一日が今日も終わろうとしています。
お店の方はフランス語のほとんど通じない私たちにも、何とか伝えようと、何度も繰り返し教えてくださったり、言葉は通じなくとも、常に笑顔でサーブしてくださいました。こちらのお店の方だけではなく、今回の研修旅行を通して出会った方々を通して、笑顔の大切さ、そして、よく言われていることですが、笑顔は世界共通なのだということを改めて実感しました。
言葉で理解はしていましたが、自分の体感として経験できたことが、私にとって何よりの学びになったと思います。また、笑顔だけでなく、「相手のために今、自分ができることをする」、この普段当たり前だと〝わかって”いることが、国も年齢も関係なく、人として誰しもが大切にしなければならないことなのだと、身体で理解することができたと思います。
このような機会をいただき、本当にありがとうござました。この研修旅行で感じたことを、ずっと自分の中で大切にし、相手に気持ちを届けられる人になれるよう、努力していきたいと思います。